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「ポールドニツァ」って何者? ユキノの一言を調べる

ブルーアーカイブのメインストーリー「ロア追跡編」で、FOX小隊長ユキノが口にした少し珍しい言葉。

熱中症を戒める「正午の悪魔(ポールドニツァ)」

ここで出てくるポールドニツァとは、スラブ地方の民話に登場する怪異のことです。

ポールドニツァとは?

ポールドニツァは、スラブ民話に登場する「正午の悪魔」、あるいは「真昼の魔女」と呼ばれる存在です。英語では Lady MiddayやNoon Witchと紹介されることもあります。

名前の通り、現れるのは夜ではなく真昼。特に、夏の暑い昼間、畑や麦畑に現れる怪異として語られてきました。白い服を着た女性の姿で描かれることが多く、鎌や大きな刃物を持っていることもあります。

要するに、かなりざっくり言えば、西洋版「くねくね」に近い雰囲気を持つ怪異というイメージがわかりやすいかもしれません。

作中では「ポールドニツァ」表記。 ほかにも、ポルードニツァ、ポウドニツァ、ポルドニツァなど、言語や転写によって表記ゆれがあります。

ただし、くねくねとは別物

作中でもユキノは、くねくねとポールドニツァの関連を仮説として語っていました。

たしかに、両者には似ている点があります。

  • 白い人影のように語られる

  • 暑さ、陽炎、熱中症と結びつけやすい

  • 見た人に異常を起こす

このあたりは、かなり近いですね。

ただし、厳密にはポールドニツァとくねくねは別の怪異です。

くねくねは日本のネット怪談として広まった存在。一方、ポールドニツァはスラブ民話に由来する、もっと古い民間伝承です。

ポールドニツァには、畑で働く人に難しい質問を投げかけたり、会話を強要したりする伝承もあります。うまく答えられなかったり、話をそらしたりすると、病気にされたり、首を刈られることもあるとされました。

クラシック音楽にもなっている

ちなみに、ポールドニツァはクラシック音楽にも登場します。チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークには、交響詩「真昼の魔女」という作品があります。

内容は、言うことを聞かない子どもを母親が「真昼の魔女を呼ぶよ」と脅したところ、本当に魔女が現れてしまう……という、かなり怖い話。しつけの脅し文句にしては、洒落にならないタイプですね。

つまりポールドニツァは、単なるマイナー怪異ではなく、東欧・スラブ圏の民話や芸術にも残っている存在です。

まとめ:ユキノらしい知識

ポールドニツァは、スラブ民話に登場する「正午の悪魔」。

真夏の昼、畑、白い女、熱中症、陽炎。こうした要素を考えると、作中でユキノがくねくねの由来候補として挙げたのも納得。

そして、個人的に面白いのは、これを口にしたのがユキノだという点です。

同じストーリー内で、ユキノは焼き肉屋でも、このようなセリフを口にしています。

「軍は胃袋によって行進する」という格言があるくらいですから。

ユキノのセリフ
焼き肉屋でのユキノのセリフ © NEXON Games & Yostar

これは、ナポレオンの言葉(※諸説あり)とされる格言です。

ポールドニツァも、ナポレオンの格言も、作中ではほんの一言だけ。でも、こういう言葉が自然に出てくるあたり、ユキノはかなり教養寄りの知識を持っているタイプに見えます。

くねくねのような俗っぽいネット怪談には詳しくなさそうなのに、スラブ民話や軍事格言のような、少し堅い知識には妙に強い。

このあたりが、真面目で堅物なFOX小隊長ユキノらしいところなのかもしれません。

クルミのセリフ
クルミのユキノ評 © NEXON Games & Yostar